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バイアグラは強力な勃起力が5時間持続する

バイアグラ

バイアグラは強力な勃起力が5時間持続する

バイアグラは強力な勃起力を促すED治療薬として有名で、服用後1時間ほどで発現し、およそ3~5時間効果が持続します。

バイアグラは1998年にアメリカで、ED治療薬として最初に承認されました。
アメリカで薬を販売するには、日本の厚生労働省にあたるアメリカFDA(アメリカ食品医薬品局)という専門機関の承認が必要です。

安全性や効果・効能について厳しい基準を設定し、臨床試験によって評価されることで、初めて認められます。

アメリカやEUで認められた医薬品をすぐに日本で使用することはできません。
日本で使用できる医薬品を承認している厚生労働省は、通常、その医薬品が日本人の体質や生活習慣において問題がないか、効能・効果や安全性、副作用など、更に3~5年の臨床試験を行って調べます。

しかし、バイアグラは例外で、アメリカでの販売から1年未満、約半年で厚生労働省の承認がおりました。その背景には社会的な問題がありました。
アメリカで爆発的な人気になったバイアグラ、日本でも欲しい人が急増した結果、個人輸入業者を介して、粗悪品を服用する人が増えました。
薬が粗悪品であることや、用法や用量を守らない人が増えたことで、重篤な健康被害を起こす事例が複数報告されました。


バイアグラの効果とその理由

では、バイアグラの効き方、作用機序はどのようなものなのでしょうか。
一般に医薬品では、薬の作用機序を「効果・効能」で説明しています。
効能とは、投与によってもたらされる働きのことをいい、効果とは、投与によって現れる良い結果や期待できることを示す意味があり、両者は微妙に異なります。

バイアグラの効能は、「EDに効く能力がある」ということです (実際にはEDだけに効くわけではなく、他の疾患にも有効な場合があります)。

EDは、大きく分けて、「心因性ED」と「器質性ED」があります。

心因性EDとは、主に精神的な病気が原因で起こるEDで、「うつ病」や「不眠症」、「統合失調症」、「LOH症候群 (女性の更年期障害のような症状が男性に診られる疾患)」、「パニック障害」、「倦怠感や慢性疲労感」、「認知症」などが知られています。
心因性EDは、精神科や心療内科での治療と、心理カウンセリングなどを合わせて治療して行くことで、症状の改善が期待できます。

一方、器質性EDは、「糖尿病や高血圧症などの生活習慣病」や「坐骨神経痛」、「狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患」、「下肢静脈瘤」などがあります。
器質性EDの場合、生活習慣病の症例が多いため、普段の生活から見直し、治療を進めていきます。

バイアグラはEDの原因に効き正常な勃起を促す

次にバイアグラの効果についてみると、「PDE5(ホスホジエステラーゼ5)の阻害」と「陰茎および循環器系への血流の改善」が、結果として知られています。

バイアグラによってPDE5を阻害してED症状が改善すると、精神的なストレスが緩和され、うつ状態や慢性的な疲労感、倦怠感などの症状が、良くなることが期待できます。

一方、「血流の改善」は、高血圧症などの血液の流れが原因で起こる疾患に対して、治療効果が期待できます。
現在、研究開発の段階ではありますが、循環器系疾患(狭心症や心室中隔欠損症、動脈管開存症、開胸手術や人工心肺手術後の回復)への応用も期待されています。

慢性疾患や術後のケアなどのために、バイアグラを服用する場合、ED治療のように単回で服用するのでは無く、計画的に、継続的な服用が必要であると考えられており、現在、臨床研究が進められています。

バイアグラの確かな効果を実証するデータ

では、どのような間隔で服用すれば、効果が期待できるのでしょうか。
臨床試験では、バイアグラの服用後、血液中にどのくらいの量があって、どのくらいの時間で消失するのかといった薬物動態が調べられています。

健常な成人20名にシルデナフィル(バイアグラの主な成分)を25、50、100、および150 mgで服用した時の血液(血漿)濃度(Cmax)は、それぞれ105、192、425および674 ng/mlでした。

また、服用から、最終的に薬の測定が可能であった時間までの血漿中薬物濃度~時間曲線下面積(AUClast)は、それぞれ231、504、1,148、1,977 ng・hr/mlでした。
つまり、たくさん薬を服用すると、比例して、血液中の薬の濃度が高くなります。

さらに血液中のバイアグラがどのくらいの時間で無くなるかを検査すると、消失半減期 (薬の量が半分になる時間)は、3.23~3.31時間で消失していました。

これら臨床試験データから、バイアグラは服用量が増えると血液中の濃度も高くなり、約3時間程度で、その濃度が半減することがわかります。

ただ、バイアグラをたくさん服用したからといって、体感できるほどの効果が増大するとはかぎりません。
25 mgの服用で十分な効果がある場合は無理に多く服用する必要は無く、薬の効き目も2~3時間とあまり変わりません。
ED治療で服用する場合は、効き目に十分な量をしっかりとしたタイミングで服用することが、大切になってきます。