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シルデナフィルはED改善効果に優れた成分

バイアグラ

シルデナフィルはED改善効果に優れた成分

ED (勃起障害)は、成人男性の多くで見られる症状です。
EDにはいろいろな種類があり、大きく「心因性ED」と「器質性ED」があります。
EDは、それぞれで単独で起こる場合もありますが、合併して「混合型ED」として一緒に発症することもあります。

心因性EDは、精神的な要因によって起こるEDで、ストレスや疲労、うつ状態、不眠、マンネリなど、その原因はさまざまです。
一方、器質性EDは、身体的な病気や生活習慣病によって起こるEDで、高血圧や糖尿病、低血圧などが原因で起こります。

バイアグラの有効成分シルデナフィル

男性は、40歳くらいになると男性ホルモンの分泌が低下していき、女性の更年期障害と似たような症状が現れます。

このような状態をLOH症候群と呼び、性ホルモンの減少によって、自律神経の乱れや情緒不安、性欲の低下(心因性ED)、器質性EDを発症します。
この原因には、体の中にあるPDE5(ホスホジエステラーゼ5)という物質が、さまざまな症状に関与しています。

ED治療薬で人気なのがバイアグラ、その主成分はシルデナフィルです。
このシルデナフィルはPDE5に作用して効果を出すことで、心因性EDだけでなく器質性EDの両方に対し、80%近い改善効果が臨床試験で認められています。

シルデナフィルの作用機序

ではどのような作用機序で、EDを改善するのでしょうか。

健康な成人男性は、性的な刺激を受けると脳から神経伝達が起こります。
この伝達が、陰茎に伝わると血流が増大します。
陰茎動脈から、海綿体細胞 (スポンジのようにたくさんの血液を蓄えることが出来る細胞)へ大量の血液が流れ込みます。
大量の血液によって陰茎が勃起状態となり、維持されるのです。

一方、射精などにより性的興奮が収まると、血液は陰茎静脈を通って全身に戻ることで、勃起が収まります。
EDに悩む人は、この陰茎に血液を止めておくことが出来ないため勃起が持続しません。
この時に働いているのがPDE5です。

PDE5は、勃起状態から通常の状態へ戻すときに働く物質です。
つまり、PDE5が働き続けると陰茎に血液を止めておくことができないため、勃起状態になりません。
シルデナフィルは、このPDE5の働きを阻害する薬です。

PDE5が活発に働いている時は持続勃起ができない状態ですが、シルデナフィルによってPDE5を阻害することで、陰茎に血液を溜めることができるようになり強い勃起が持続できるようになります。

ここまでPDE5について説明してきましたが、EDの発症には他の原因も知られています。

正常な勃起にはいくつか段階があります。
まず、①主に視覚を中心として、性的な刺激を脳に受けます。
②次に自律神経が興奮状態になり、脳は、脊髄神経を通して神経伝達を行います。

③この伝達は、陰茎平滑筋に伝えられ、一酸化窒素の濃度があがり、体全体の血流が増加します。
④陰茎平滑筋内でcGMP(環状グアノシン一リン酸)が大量に作られ、陰茎動脈の血流が増大します。

⑤同時に陰茎静脈が閉じ、海綿体組織に血液が満たされます。
⑥性行為が終了するとPDE5が活性化して、陰茎静脈から血液を排出し、通常の状態に戻します。

本来ならcGMPやPDE5の両者は必要なときに働くのですが、EDになるとPDE5が常に活性化して働くため、陰茎静脈が開いたままになってしまいます。
シルデナフィルは、PDE5を阻害して陰茎静脈がしっかり閉じるように作用する効果があります。

シルデナフィルはED改善以外にも効果がある

実はPDE5陰茎だけでなくあらゆる場所で働きます。
そのため、PDE5阻害剤であるシルデナフィルは体中のいろいろな場所の血流改善効果があり、ED以外の病気にも適用されています。

すでに臨床現場でシルデナフィルは「レバチオ」と言う治療薬名で、肺性高血圧症の発作を抑える薬として2008年4月から日本国内で承認されています。

さらにシルデナフィルは、治療薬として「慢性心不全」「新生児の心室中隔欠損症や動脈管開存症」「開心術中・術後の免疫調整」「急性肺障害」などさまざまな応用が研究されています。肺性高血圧や慢性心不全などの発作は、命の危険に関与する重篤な症状が現れるため、シルデナフィルによる血流改善効果は、非常に期待できます。

シルデナフィルの配合された治療薬

シルデナフィルの治療薬は、次のような症例に適応できます。

  • 商品名バイアグラ:ED治療薬 (25mg内服薬)
  • 商品名バイアグラ、バイアグラOP、シルデナフィル:ED治療薬 (50mg内服薬)
  • 商品名レバチオ、レバチオOP、レバチオ懸濁用ドライシロップ:肺性高血圧治療 (20mg内服薬)

ED治療におけるシルデナフィルの処方は自由診療(全額負担)となりますが、肺性高血圧症へのレバチオ治療は、保険診療の適用となります。

肺性高血圧でも急性増悪状態のものをエコノミークラス症候群といい、発作を起こすと命の危険性があるため、即効性のあるレビチオが服用されることがあります。
一方、慢性的な肺性高血圧の場合は、1日3回の内服薬として服用します。

血流改善薬であるシルデナフィルは、多くの疾患に対して有効です。
その使用には用法と用量があり、医師や薬剤師の指導の下、適切に服用するように心がけましょう。